社内SEの価値って?雇用者の立場で考える

 社内SEという存在を社内SE当事者の目線から考えてみる

という話は
[box06 title="あわせて読みたい"]社内SEってどういう人?社内SEの立場で考える[/box06]
で書いてみました。

一方、社内SEを使う側、社内SEにスペックを発揮してもらわないといけない側である
雇用者側では社内SEをどう捉えるべきか?
ということを書いてみたいと思います。

まず、自社にシステム部門はあるでしょうか。
もし既に存在している場合は想像してみてください。
自社の社内SEが突然
「キャリアアップの為に辞めます」
「もうこの会社でやれることはないと思うので転職します」
と言って、みーんないなくなったら会社は運営できるでしょうか。

細かい話だと
「このエクセルってマクロが組み込まれてるみたいで、
エラー出ちゃったんだけどどうしたらいい?」
大きな話だと
「なんか、朝来たらシステムが動いてないんだけど、どうするの!?」
こんな質問に対応してくれる人が誰もいなかったら・・・
会社は運営できるでしょうか。

社内SEは社内の全ITを司っています。
そして今や、どの業務もITを使わないシーンがないといっても過言ではありません。

[box02 title="もし、社内SEがいなくなったら?"]
【影響範囲】社内の全業務
【影響の深刻さ】ものによっては業務が完全に止まる。
その瞬間は何も起きてなくても、何か起きた時にだれも対応できない。
【解決手段】専門スキルのため、SE以外誰も解決できない。
外注などで慌てて技術者を連れてきても、システムごとに実装経緯がある為、一朝一夕で解決できないことが多い
[/box02]

社内SEって、ここまでITが浸透する前の時代は
あまり光を浴びる部門ではなかった為に
その印象を引きずってしまっていますが、
今は社内のあらゆる業務に関係し、しかもその業務遂行の為には
なくてはならない存在になっていることは上述した通りです。

この状況下において、雇用者側はその存在価値を見直す必要があると思います。
たまに「ITって何ができるの」って聞かれることがありますが
その時、私は「お金に糸目をかけなければ、何でもできます。そういう時代です。
と答えています。

これは別段誇張して言っているわけではないと思います。
もちろん、実際は資金に限りはあるので、そこと折り合いをつけながら進める必要があるのですが、それすらも結局、優秀な社内SEがいなければできません。
つまり、

ITを活用したければ何をするにしても身内に信頼できる社内SEが必要だ。

ということになります。

現状、市場は社内SEの価値をまだ正確にはつかめていないと思います。
だからこそ、この記事を読んだ雇用者は早めに人材確保に動くべきだと思います。
社内SEの価値にみんなが気が付き始めた時には、人材の争奪戦が始まります。
これはどの職種でもそうですが、優秀な人材には限りがあります。
システムの事がわかれば誰でもいいというわけではありません。

ITを活用したい!と思った時に、社内SEのクオリティが低かったら
見当違いなシステムを買ってしまって、

効率化も省力もすすまない
システム導入費で何千万も損をする

というような事態が起きてしまいます。
社内SEはその質によって、大きな利益も大きな損失も生み出す
言ってしまえばハイリスクハイリターンな存在です。
投資の世界であれば、そんな商品に手を出さなければいいだけですが、
生憎とITはどこにでも存在するので、会社として目を逸らすことができません。
だから、今こそ企業は社内SEを囲い込む必要があると思います。
社内に優秀なSEがいるということは、会社にとって強力な武器になり得ます。

じゃあ、優秀な社内SEってどんな人?
っていう話になると思いますが、それについては別の記事で書こうと思います。

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