Stories 8話:進むにせよ退くにせよ・・・・
さて、色々なことに巻き込まれつつ 運用設計も終え、山積したチーム内の問題にも対処しつつ、 このプロジェクトもカットオーバーに近づいていきました。 正直、この時点で このプロジェクトはカットオーバーする品質に到達していない というのが私の中の結論でしたが、プロジェクト全体としては 何が何でもカットオーバーするという流れで進んでいました。 あるあるではありますが プロジェクトの目的が「カットオーバー」になり、 システム品質の話が二の次になっている時点で 炎上プロジェクトかつ、失敗プロジェクトなのですが 入社したばかりの立場でこれを止めることもできません。 そしてそれは、プロジェクトをカットオーバーさせるかどうかを決める リリース判定基準がいまいちあやふやな所にも表れていました。 本来、リリース判定基準とは 明確に数値化されたもの 誰が見ても誤解のしようのないもの プロジェクトとして必達となっているもの 等が掲げられているものなのですが、やはりプロジェクトの目的が 「カットオーバーすること」 になっていた為、関係者もそのあたりを考慮したのか・・・・ 必達の目標を明文化してしまうと もしかするともしかする可能性があったのでしょう。 システムが止まらないで、それなりの結果が弾き出されること というような、非常にあいまいな判定基準が掲げられていました。 ただ、この「もう何が何でもカットオーバーする!!」という方向性が 私個人にとって全くメリットがないか?というと、そういう訳でもありませんでした。 本来であれば、こういった不完全なシステムがカットオーバーされると それを保守していかなくてはいけない立場からすると 「そんな中途半端なもの、リリースしてくれるな」 という事になるのですが、 そもそもこのプロジェクトはここに至るまでにもう何年も経過していて しかも前の記事で述べた通り、チームリーダーが独断専行しなくては前に進むこともできない。 そんな状況です。 【あわせて読みたい】 Stories 2話:コミュニケーション不全 よって、このプロジェクトには、何年もの間に蓄積された このチームリーダーしか知りえないことが数多く潜んでいます。 なんでこんな機能があるのか? なんでこんな回りくどい仕様になっているのか? など、本人に直接聞かなくてはわからないような話がてんこ盛りになっている上、...