独立します 追記

独立をしてお仕事をしていく中で
中小企業の皆さんのIT化を進める
という私のミッションが順調に進んでいった場合
おそらく何度も頭をよぎるであろう注意点を記録に残しておこうと思います。

私は企業の中で働く過程で、扱いに非常に気を付けなくてはと思った言葉が一つあります。
それは
・スケールさせる
です。
これは仕事の規模を拡大させるという意味ですが
私にとって、これは手段以外の何物でもありません。

しかし、これまでサラリーマンをやってきた中で
このスケールさせるということが≒目的になっているシーンを数多く見てきました。

代表的な例で言うと
「その仕事ってスケール出来るの?」
っていう発言だったりします。
これが
「それって世の中に需要あるの?」
という意味だったらいいんですが、実際はそうではないことが多く
「それって売り上げ拡大できる仕事なの?」
っていう意味で使われることがすごく多いです。
(ちなみに「需要があるの?」を「大きな売り上げを期待できるの?」という意味で使っている場合もあります。)

これは私の中では相当意味が違うと思っています。
世の中に需要があるの?っていう意味は
必要としている人がいて、それをやる意義がそこにあるのか?
という意味なので、納得できるんですが
売上拡大できるの?は会社の利益になるの?ですよね?

私は後者の発言があまり好きではありません。
何故かというと順番が逆になっていると感じるからです。

よくこういう議題が取り上げられるときは
「いや、売上が上がらないと事業が存続できないんだから、企業が売上を第一と考えるのは当たり前」
という理屈が使われると思うんですが
私はその理屈の大前提として
「その企業が社会にとって必要である」
が先に来ると思っています。

この前提がないと
「社会に必要のない企業が、ありもしない需要を作り出して売り上げを拡大する」
という妙なことになると思うからです。

私が独立すると決めた目的は
本当の意味での中小企業のIT活用を助けること
というものですが、あまりスケールすることを考えていません。

何故ならスケールすることを第一に考え始めると
事業の違う中小企業に、標準化された画一的なサービスの提供をして効率化を図る
というようなことを考え始めると思うからです。

すごくややこしい話ですが
標準化したサービスを提供するのはいいのですが
それが「スケールする為」だと嫌なんです。
「スケールする為」って書いてある通り、目的がすり替わっていると思うからです。

標準化するのは、あくまでその方がお客様にとっていい結果が出るから
これを見失いたくないと思っています。

私の思いが中小企業の皆さんに浸透し
結果的に仕事が拡大するようなことがあった場合
私の中で、この「スケールする」という事が
手段ではなく目的化しないようにしたい。

それを忘れないようにここに記しておこうと思いました。

ちなみにこういう事を言うと、理想論とか言われるので
あんまり面と向かって人には言ってないです(笑)
実際、まだスケールする兆しがあるわけではないので
当たり前ですが(笑)

それと稀に
スケールすることが顧客に価値を生み出す
というきれいなビジネスモデルのサービスもありますし
そういうお仕事も見たことが有ります。
そういうビジネスだと、こういうことを考えずに
純粋にスケールすることを目指せるので、シンプルにうらやましいと思う事もあります。

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