その人にしかできない なんて仕事はない

この人にしかできないなんて仕事はない
これは私の持論ですが、今のところこの持論を覆す事態には遭遇していません。

どういうシーンでこの持論を持ち出すかというと
「Aさんが辞めるっていうんだけどどうしよう?」
と上司が相談してきたときとか
「Bさんしかあの仕事はできないから、Bさんに休まれると困ります。」
とか同僚や部下が言ってきたときですね。

そういう時に
「大丈夫だよ、その人にしかできない仕事なんてないから。」
と言って、慰めたり、一緒にやってみたりとかしてます。

実際問題、ジョブズがいなくなってもappleは過去最高益を叩き出しましたし、
MicrosoftもGAFAをGAFAMと呼ばせるようになっています。

皆さんも自身が
appleにとってのスティーブ・ジョブズよりも、自社に対して影響力がある
と自負している人はいないのではないでしょうか?

あれ?BCPの話と真逆の話をしてない?
と思う方もいるかもしれませんが

BCPはそう事象に直面したら困るから、今のうちから手を打っておきましょうね
という話で、
今回の話は
「じゃあ、属人化を解消しよう」
という話をしたときに持ち上がる
「それはBさんじゃないとできません」
っていう発言が出たときに
「そんなことはないよ」
っていうお話です。

誰かが会社を辞める時に

Cさん「Bさんやめるんですか?Bさんの仕事を、代わりにやれる人なんて言いませんよ」
Bさん「いやいや、そんなことないよ(笑)」

みたいな会話が繰り広げられるかもしれませんが
ここでの「いやいや、そんなことないよ(笑)」は本当の本当です。

私も似たような会話をしたことはありますが
本当に本気で思ってます。厳密に言うと
「いや、あの人ならできるはず、やりたいと思っているかは於いておいて。」

そうなんです。
「それはBさんじゃないとできません」
っていう発言って厳密に言うと
「Bさんがやっていたことを今すぐ100%再現はできません
なんです。

裏を返すと
「70%ならできるかも」
と言い換えることが出来ます。

私は世の中の仕事の99%はこう言えると思っています。

勿論、私自身は私にしか出せないようなバリューを出すために
日々努力していますが、四六時中そうでないと深刻な事態になる!
なんて事はないはずです。

毎朝パンだったけど、パンが切れたので
しょうがないから今日はご飯
ずっとベストパフォーマンスを発揮しようと思ったら
本当はパンがいいんだけど、諸事情により、向こう一か月はご飯で我慢するか
それと同じことが仕事でも言えるはずです。

残された人「Aさんがいなくなった後の穴なんて、埋められませんよー」
上司「やるしかないからやるんだよ!」

っていう会話って翻訳すると

残された人「Aさんがやってた仕事を100%再現なんて無理だよー、こっちだって手探りでやるのにさぁ。少しは情状酌量してくれればいいけど、どうせ「今まで何やってたんだ」っていうだけでしょ?やってらんねー」
上司「いいからやってくれよ!俺だってできないんだし、一番近くで仕事してたお前が一番再現性高いだろうよ!」

っていう押し付け合いだったりします。

ただ、今までの内容を踏まえた上で

残された人「Aさんのやってたことの詳細まではわからないですけど、わかる範囲でしたら対応できます。Aさんの代わりができるようになるには半年ぐらいの期間を見てもらえますか?」
上司「それで大丈夫だ。それまでの期間、お客さんや部長には俺の方から言っておくから、キャッチアップに専念してくれ」

みたいな会話が出来れば、状況は何も変わっていませんが
二人ともやることが明確になるし、問題に対してポジティブに向き合えると思います。

常にこういう形で問題に向き合える仲間がいる
というのが出来るといいですね。
それが一番難しかったりしますが・・・・

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