ITリテラシーを身に着ける

ITリテラシーって最近は耳にする機会が増えたと思います。
いわゆるITに対する理解力や使いこなすスキルのことを総じてITリテラシーと言いますが
今、結構どこの会社も困っているのが自社のITリテラシーの低さではないでしょうか。

DX人材!とか言ってみても、そもそも会社のITリテラシーが低すぎて
そのレベルに全く届かない!どうしたらいいんだ!
なんてこともあるあるだと思います。

このブログでも何度も書いているように
今やITはありとあらゆるものに使われており、
インフラの一つと呼ぶにふさわしい状況になっています。

そんな中
「うちの会社もITを使っていかないと・・・」
と焦る経営者や管理職の人がまず思うのは
「と言っても、どこから手を付けたらいいんだ?」
です。
で、最初は当然、内部人材を活用しようと思いますが
(誰がIT使おうなんて話、共感してくれる?)
ってところでいきなり躓いたりします・・・。

この
・ITを使おうと思うんだけど?っていう話をしても、誰も興味を持たない
という所がITリテラシーが低いのスタート地点ではないでしょうか。

このITリテラシーの話の面倒なところは
ITに対する知識の深さの話とは別に
対象範囲の話が絡んでくるところだと思います。

例えば、

ある事業会社の情報システム部門

とても優秀でITベンダーに引けを取らないほどだが、
情報システム部門以外の部門に関しては
エクセルもよくわからない

この状況では会社としてITリテラシーが高いとはとても言えません。

ITの事がどれだけわかるか?という知識の深さの話

ITのことがわかる人間がどれだけいるか?という範囲の話
この2つの話が絡む為、話が難しくなっているのですが
どちらかというと深刻なのは後者の方で
ITがインフラと同じ扱いになっていると、一部の人だけがわかればいいという話ではない為
ある程度、会社の大多数の人が理解できないとその効果は十二分に味わえないわけです。
こういった課題に対して、企業によっては全社員に対してプログラミング研修を施したりし始めているのが、その現れだと思います。

この問題に関しては色々な会社が様々なアプローチをしており、
正解というものがまだ見えない状況ですが
言えるのはそのフェーズごとにやり様は変わるという事だと思います。

例えば、私にITの相談をしてくださる企業様の多くは

What IT?というような状況です

とおっしゃられる方が多いのですが、
その場合はまず情報システム部門の設立をお勧めはしています。
とは言いつつも、いきなり部署を一つ増やすなんて決断はできません。
部署だけ作ってもそこに配置する人がいないと意味がないですし、その配置する人がいないというのも悩みの一つのはず。

なので、まずは管理職、経営層に対して、
ITでできること
ITの知識がないとどういう損をするか?
等を伝えながら、経営に近い立場の人にITについての知識、ITリテラシーを付けてもらう所から始めます。
特に後者は数字が出るので、説得力も持たせやすいので特に理解していただけるように話をしております。
その結果、社内でIT人材を育てようという気持ちになる企業様もいらっしゃれば
そう思ったものの、それをしたいという人間が出てこなくてまた頓挫してしまう
という次のフェーズの悩みに直面するという事になったりします。
この場合に、「じゃあ誰かできる人を雇おう」という話になりますが、
地方だとそういう人間がなかなかいないという、そもそもの人的資源の問題になったりします。

しかし、今の時代はリモートワークが認知され、
遠隔地でも仕事できる人が出てきたので、これを一旦、別の地方に住むリモートワーカーに補ってもらう
という事ができるようになったので、解決手段の幅は広がりました。

システム部門を社外のリモートワーカーに委ねるというのは人選にも気を付けないといけないので
なかなか思い切れない部分もありますが、間違いなく今までなかった選択肢の一つではあります。

そして社内外でIT人材をなんらかの形で確保できた段階で
次に考えないといけないのは
どの範囲でどの深さまでIT知識を身に着けるか?です。

この話は第2次産業革命の自動車の話と似ていると思っていて
産業革命で馬車から自動車に切り替わった時にも似たような問題に直面したと思います。
誰がどの程度車を利用するのか?

車で通勤してもらえれば、もっと広い範囲で人を雇うことが出来る!

リモートワークで住んでいる場所は問わなくなった!全国各地の誰でも雇える!
だからみんな自動車使って!

だからみんなリモートワーク!

とはならなかったはずですが、今や自動車を認知していない人はいないですし
いまだに馬車で道路を移動するのは観光地ぐらいのもののはずです。

ITも同様にいきなり全員に浸透させることはできないまでも、
徐々に浸透させていき、最終的には常識になるようにする
という所は徐々に進めていかなくてはいけません。

でなくては、
現代で自動車も電車も使わずに馬車で通勤する
と似たような事態になってしまいます。

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