エンジニアとしてのキャリアについて再確認

先日、ありがたいことにスタートアップ企業の方にお声がけをいただいて、
面談をさせていただいたのですが
その中でスタートアップ企業の方から「そんな大企業にいるのにどうしてうちに興味を持ってくれたんですか?(面談に応じてくれたんですか?)」
というお言葉を頂きました。

面談をお受けしたのはいくつか理由はあるのですが
今回はそこではなく、大企業の人間が何故スタートアップに?という発言をもらって
改めて自身のキャリアについて考えてみたところがあるので
そこを書いてみたいと思います。

今回の上記の発言については色々と意味があると思うのですが
その一つとして「何故、そんな安定した企業にいるのに不安定(と思われがちな)スタートアップに?」
という所が一つ
あとはもしかしたら、大企業にいる人は凄い人(優秀な人?)という先入観もあるかもしれません。
しかし、そのいずれも今の時代では的を得ていないと思っています。
(後者はあんまり時代は関係ないですが)

前者の話については
確かに大企業は潰れにくいかもしれません。
しかし、使い古された言葉ですが、今やどんな大企業もいつ潰れるかわからない時代です。
「そうはいっても、中小企業よりは大丈夫でしょうよ」というかもしれませんが
そんなことは全くありません。
例えば偉い人が問題を起こしたり、個人情報が流出したりすることで
会社の経営に深刻なダメージを与えることがあるかもしれません。
これはどこの企業にも起こりうると思っていただけると思います。
そうなるとどうなるか?
従業員には関係ないどころか、リストラが始まります。

会社がどんな状況になっても自分だけはリストラ対象にはならない!!
私は社内でも指折りの優秀な人材だ!!!

と自信を持って言える人はどれだけいるのでしょう?

大企業は潰れにくいかもしれませんが
それと自分の身分が保証されている
という話は全く別物ということです。

そういう意味で私は自分のスキルは磨き続けなくてはいけないと思っていますし
そのスキルを磨く場所が大企業であるかスタートアップであるか?は
何を身に着けようとしているか?によると思っています。
なので、大企業にいるから大丈夫とそもそも思っていないので、
その点を気にしてくださるのはとてもありがたいのですが、あまりポイントではありませんでした。

そして後者ですね
大企業にいる人は優秀か?
まぁ、これはみんなわかっている通りそんなことは全然ありません(笑)
むしろ薄まります。
例えばスタートアップ企業で100人メンバーがいたとして
その中で全く戦力にならない人が数人いると、会社に与えるダメージが小さくありません。
なので人数比で言うと、優秀な人はスタートアップの方が多いと思っています。
その理由は、「じゃないと潰れるから」です。

しかし大企業はそうではありません。
何百人単位で多少使えない人間がいても大丈夫
どころか
少数のとびきり優秀な人が、並み以下の多数の人たちを食わせている
というのが実態です。
これは大企業である為、その看板の効果で必要以上に実力が高く見えることという点
ノウハウがたまり、仕事もこなれている為、多少仕事ができない人でも定められたルールに乗ってやっていれば、それなりの結果が出る点
などがあります。

そして、膨大な数の従業員がいると、当然、その中には飛び切り優秀な人も現れます。
これはさっきのスタートアップの割合の話と逆ですね
100人から天才を1人出すのは大変ですが
10,000人いれば2,3人は出てきます。
結果、その一部のとびぬけた人がその他大勢を養う
という構図ができるわけです。

そして養われている人たちは、そこに気づかず
自分自身を磨く機会を失い、リストラ対象になってしまったりするわけです。

時代は所属する企業の規模ではなく、自身のスキル、市場価値にこそ
意味のある時代になっているので、自分がどこにいようが常に磨きをかけないといけないと思いましたし
今のいる場所で、自分を磨くことが出来ないとわかっているのであれば、社内であれ社外であれ場所を変えていかないといけない。
そう改めて、考えさせられた話でした。

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