Saas、Paas、Iaas クラウドサービスの違い

Saasのシステムの難しさについて書いてみようと思ったのですが
そもそもクラウドサービスとSaasとPaasとIaasの違いって
普通の人にはわかりにくいかなと思ったので、
それを書いてみます。

世の中にはこれらについての説明サイトが星の数ほどありますが
どうしてもシステム屋さんがシステム屋さんに説明しているレベルの内容だと思うので
私がお客さんに簡単に説明するときに使う例を書いてみます。
ミドルウェアなんて言ってもわからないですよね?

まずクラウドサービスについてですが
今まで手元に置いてないと使えなかったものを、ネットワーク経由で別の場所にあるやつを使わせてもらうサービス
の事です。
ネットワークを経由してどこか向こうの空にあるものを使うイメージで使うので雲(クラウド)サービス
って呼ぶって思ってもらっていいと思います。
これも諸説あるんですが、イメージしやすいので、この解釈でいいです。
「その解釈は間違っている!」と言い張る人はいないはずです。

で、具体的なサービスを、スマホでイメージすると
Googleドライブとか、icloudとかがそうです。
今まで、データを取っておくのは基本的に自分でハードディスクを用意したりして
それの中に保存するというのが一般的でしたが、ネットワークを経由してどっかにあるサーバーに保存する。
これは立派なクラウドサービスです。

物理的なものは手元にないんだけど、やりたいことはネットワークを介して実現できている状態

これがクラウドサービスを使って実現できることですね。

で、次はクラウドサービスの中の種類のSaasとPaas、Iaasの3種類についてです。
よく使われる図がこれです。

で、この説明が
Iaasがハードウェアのみで、そこにOSとミドルウェアがのったのがPaasで、アプリケーションまで乗っかっているのがSaasです。
なんて言われたりするんですが正直意味がよくわかりません。
特にわかりづらいのはPaasですよね
OSとミドルウェアが乗っている状態
が、何ができる状態なのかを説明してくれる人がいません。

なので、windowsのパソコンとiphoneを例にして説明するとこうなります。

【Saas】

windowsパソコンの場合:いわゆる普通に売っている状態。Officeも入っているので、一通りのことが出来ます。
iphoneの場合:いわゆる売っている状態。カメラアプリとかも入っているので、一通りのことはできます。

【Paas】

Windowsパソコンの場合:Windowsは入っていますが、他に何も入っていません。Officeはもちろん、ブラウザも入ってないので、それを何とかするところからスタートです。
iphoneの場合:iOSは入ってますが、アプリが何にも入ってないです。なので電源は入りますが、AppStoreも入ってないので、そこを何とかするところから解決しないとアプリも入れられません。

【Iaas】

 Windowsパソコンの場合:物理的にバッテリーも入っていますがWindowsも入ってないので、電源ボタンを押したところでうんともすんとも言いません。Windowsをなんとかして入れるところからスタート
 iphoneの場合:物理的には完成品ですが、iOSが入っていないので、電源ボタン長押ししても何も起きません。iOSをなんとかして入れるところからスタート

こんなイメージです。

こんなフェーズのものをクラウドで提供するのですが
各人がそれぞれ必要なものを契約します。

さて、ここまで聞いていると
PaasとかIaasを契約する意味がよくわからん
となると思いますが、この認識はある意味あっています。
つまりサービスを利用する側の人からしたら、PaasとかIaasとか使うシーンはないので
クラウドサービス=Saasで特に問題ないです。
Paas?Iaas?よくわからん!
で全く問題ありません。
という事は最初に出てきたミドルウェアなんてものも一般的な人は知らなくていいっていう事ですね。

PaasとかIaasとかを気にするのは社内SEの人たちですので
そこらへんは専門職の人に理解してもらえばいいと思います。

最後に、すっごい平たくまとめるとこんな感じになります。

まとめ

Saas:電気屋さんで売ってるやつ
Paas:OSだけ入ってて、アプリ何にも入ってないやつ
Iaas:OSすら入ってないやつ。けど物理的には完成品

PaasとIaasは経営層と社内SE以外は知らなくていいです。
(※経営層は知ってないとだめです。)
ミドルウェアも知らなくていいです。
けど、ざっくりこんなイメージを持ってるだけでも
社内SEが言っていることの意味が少しイメージできるので
なんだかフワフワしてよくわからない状態で知っているよりも
このぐらい割り切って理解している方が仕事で役に立つと思います。

コメント

このブログの人気の投稿

Stories 5話:今までの経緯を知らないまま、運用設計をする

社内のコミュニケーションを活性化!グループウェア導入のススメ

ITにどう向き合う?どう向き合ってもらう?